みりんへのこだわり(原料と製法)
■自然の原料を自然が育む
本来の「みりん」の原料は、もち米、米麹、本格焼酎のみ。 蒸したもち米と米麹を焼酎といっしょに仕込み、搾って、長期間の醸造熟成を経た後に、みりんになります。 もち米のおいしさを、醸造という日本伝統の技で引き出したのがみりんなのです。 アルコール度数は14度前後で、酒税法上では酒類として分類されます。 まろやかな深い甘みが特長で、飲んでおいしいみりんこそ、調味料にも最適な本物のみりんだと言えるでしょう。
現在では、伝統的製法と工業的製法の2種類の製法がありますが、角谷文治郎商店の「本格仕込み三州三河みりん」は、伝統的製法を採用。 より自然な栽培方法の原料を使用し、昔ながらの蔵の中で、素材の持ち味を大切に醸しています。
◇伝統的製法 | /日本の伝統的な製法です。 上質なもち米を原料に使用し、和釜で蒸煮。 仕込み後のみりんもろみを長期糖化熟成します。 みりん本来の製法で、乙類焼酎(米焼酎)を用います。 醸造・熟成期間は2年がかりです。 |
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◇工業的製法 | /戦後から行われるようになった工業的な製法です。 加圧蒸煮や高温液化などの処理を施して、短期間ででんぷんやたんぱくの利用率を増します。 乙類焼酎ではなく、ホワイトリカーなどの甲類焼酎を用います。 醸造・熟成期間は40日から60日ほどです。 |
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